住まいを決めるときの条件で、絶対譲れないものは予算。さらに、立地や間取りなど、その他の条件を整理しましょう。
立地: 思いこみは視野をせばめる!?
「どうしてもこの駅でないとダメ!」というように思いこんでしまうと条件に合う部屋探しが難しくなります。立地を決めるときは、「○○駅から△△駅までの間で」など、幅を持たせておきましょう。
また東京など交通網の発達しているところでは、私鉄の複数の駅に徒歩圏内か? 自転車圏内?といった場所や深夜バス路線、さらにバス専用路線のある国道沿いなど、意外な場所で交通の便がいい場合があるので、単純に路線図だけ見てエリアを決めてしまわないことも大切です。「ここはどうだろう?」と思った街があったら、ぜひ実際に行ってみて近所を歩いてみましょう。意外と駅から近かったり、利用できるバス路線が複数あるかもしれません。
間取りと広さ: LDKタイプは人気=品薄
間取りや物件の広さにこだわりがあるなら、現在の部屋をベースにして部屋の広さや、あとどのくらいほしいなど類推することはある程度可能になると思います。以下初めて借りる人のためにそれぞれの間取りの標準専有面積を調べてみました。
まず、シングル向けの1K〜1Rだと、通常は17〜21u、部屋の広さに換算すると約6畳。次に、新婚さん向け物件として2DKだと、専有面積は40u前後が多く、間取りは6畳2間にDKが6畳というのが通常のケース。子どもが産まれてもうひとつ部屋がほしいという人には3DK以上の物件になりますが、これが専有面積にして50u以上となっています。間取りの方も6畳3間にDKが4.5畳が標準です。
しかし最近では、ひとり暮らしの人の住み替えのケースで1LDKを希望することが多くなっています。この傾向は新婚さんなどにも広りつつあり、広めのリビングルーム人気が高くなっています。ですので、LDKタイプは常に品薄な状態にあります。希望している人は、見つけたらすぐに手を打った方がいいかも!
駅からの距離: 賃料を優先? 便利なほうが重要?
次にチェックしたいのは駅から物件までの距離。一般に駅まで歩いて15分以内までを徒歩圏としている人が多いようです。歩いて15分以上とか、さらにそこからバス便となると、賃料が徒歩圏の物件より1割くらい安い場合もあります。交通の便には絶対こだわるか、それとも安い方がいいか、ここが思案のしどころです。
築年数: ゼッタイ新築? リフォームでもOK?
新築にこだわるのかも条件のひとつ。特に新婚さんなどは、新築の人気が高い傾向にあり、春・秋のブライダルシーズンには、いい条件の新築物件は品薄になりがち。しかしながら、一般に築年数が古いもの=安い、ということは一概にいえなくなってきていることにもご注意を。最近は家賃を低めにおさえた新築が増えてきているからです。新築で家賃も手ごろという物件は早いモノ勝ちになるので、即断即決です。
築年数のたった物件といっても、綺麗にリフォームが行き届いて、しかも家賃がグンとお値打ちなら結局はお勧め物件ということにもなります。新築にこだわるのか? それとも部屋がきれいなら? どちらも考えておく方がよいでしょう。
ほかにも、こだわりポイントは人それぞれ。
「収納の多い物件がいい」
「ペットを飼いたい」
「女性のひとり暮らしだから1階はいや」
「多少不便でも駐車場があればいい」
「お布団を干したいから日当たりがよくないと」
「バス・トイレ別でないと」
……などなど。そういう譲れない条件を、一度紙に書き出して整理しましょう。ただし、あれもこれもとこだわりすぎると、気に入った物件に巡り合うことは難しくなります。そうならないように、リストアップした諸条件に優先順位をつけ、柔軟性をもたせておくことが大切でしょう。
これだけの条件は明確に!
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【家 賃】 共益費なども含め、毎月確実に払える金額を算出
【立 地】 通勤・通学の便を考えるが、ある程度幅を持たせて
【駅からの距離】 徒歩15分以内か、それともバス便可能か
【間取り】 収納は1間以上欲しいとか、台所は二口コンロが……など
【築年数】 どうしても新築にこだわるかどうか
【種 別】 絶対マンション・一戸建にこだわるか、アパート可か |
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